今年、6回目の「寅」を迎える年男である。コロナが重く圧し
掛かる一方で健康寿命とその後続隊が追いかけてきている。
伊太利の都市、建築、美術に取り憑かれ、かれこれ20年、
これまで何度か訪伊した。それぞれが歴史を感じさせ、個性に
輝き、驚きと感動を持って見入ってきた。
ピサの斜塔では螺旋階段が長い年月で踏み面が擦り減り、
ある所では、身体が外壁側に倒れ、逆に内側に倒れかかる
ところもある。直立姿勢で上ることがままならない、そうした訳
で屋上に着いた時には、平衡感覚がおかしい。
吸い込まれそうで地上をのぞき込めなかった苦い経験がある。
収束の暁には、トリノでトラムからの街並みやバロック建築を
見てみたい、と思っている、「イタリア研究」が趣味の年男である。
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